現在、日本を代表するアクリル板の製造メーカーは、以下の4社です
スミペックス | 住友化学工業 株式会社 メタアクリル光学製品事業部 |
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アクリライト | 三菱レイヨン 株式会社 機能樹脂事業部 シート部 |
パラグラス | 株式会社 クラレアクリル 樹脂事業本部 |
デラグラス | 旭化成テクノプラス 株式会社 |
アクリル板には、「押し出し板」と「キャスト板」の2種類があります。製造工程に違いがあり、それぞれに長所と短所があります。
種類 | キャスト板 | 押出板 |
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製造方法 | 型枠製法 | 圧延ロール法 |
ガラスとガラスの隙間にモノマー(アクリル原材料)を注入し反応させ硬化させた後、熱処理を施し完全硬化させる方法。 | 粘土状になっているアクリル樹脂をローラーから押し出して作る製法 | |
分子状態 | 均一(ただし厚み不同あり) | 横並び |
分子量(平均) | 100万~600万 | ~15万 |
長所 | ・重合接着に向いている
・硬度がある ・クラックの混入が少ない ・大判が製造可能 |
・溶剤接着に向いている
(接着性に優れている) ・安価 ・大量生産が可能 |
短所 | ・溶剤接着に要する時間がかかる
・一枚一枚を手作業で作るので板厚のバラツキがある ・高価 |
・重合接着には不向き
・硬度が少ない ・クラック(ヒビ)が入りやすい ・厚板の製造ができない ・水槽としての使用には不向き |
その他の特色 | ・水晶に迫る透明度・・・光学レンズにも使用される
・変形しない高耐久性・・・透明度も強度も低下しない ・強靭ながら軽量・・・耐衝撃度はガラスの約10倍、重さは半分以下で分子量が増えると、硬度が増す (表面硬度はアルミニウムと同程度) |
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種類 | 溶剤接着 | 重合接着 |
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接着方法 | アクリルを溶かす溶液で接着部分を溶かし接合する方法です。
この方法は、広くアクリル接着に用いられています。 |
接着面に隙間を設けて、その隙間にモノマー(アクリル原材料)を注入して反応させ硬化させる方法です。 |
長所 | 正しく接着すればある程度の強度が出る | なによりも強度がある |
短所 | 早いもので2~3年(使用条件に左右される)で剥離する場合が多い | ・硬化させた後に80℃で6~8時間の熱処理が必要なため設備が必要
・硬化時間も4~8時間と長い ・接着には熟練が必要 ・工程が多いためコストがかかる |
その他 | キャストの場合は、熱処理を施すことにより溶剤接着でもかなりの強度が期待できます。 | 溶剤接着に比べてコストがかかってしまいます。
(作業が複雑で日数がかかるため) |
水槽設計が確実にされているか補強フランジがすべて水槽内に接着されているか?且つクリアか?センターフランジが前後の板に確実に接着してあるか?
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